気づいた時には手遅れ?“静かに進むがん”に要注意!知られざるリスクと早期発見の重要性

1. 「静かに進むがん」とは?

がんというと、多くの人が“痛み”や“腫れ”といった症状を想像するかもしれません。しかし実際には、多くのがんは自覚症状がほとんどないまま静かに進行していくことがあります。

このようなタイプのがんは、気づいた時にはすでにステージが進行しており、治療の選択肢が限られていることも。特に、**初期段階ではほぼ無症状の「沈黙のがん」**として知られる臓器がいくつかあります。


2. 静かに進行するがんの代表例

肝臓がん

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、異常があっても痛みを感じにくい臓器です。がんが進行しても症状が出にくく、疲れやすさや体重減少といった“あいまいな不調”が出るだけのことも。

■ 膵臓がん

膵臓がんは、発見された時点で既に手術が難しいケースが多く、5年生存率も非常に低いことで知られています。自覚症状が出る頃には、他の臓器へ転移していることも珍しくありません。

■ 卵巣がん

女性に多い卵巣がんも、初期段階ではお腹の張りや胃の不快感など、他の疾患と区別がつきにくい症状が中心です。そのため発見が遅れることが多いです。

大腸がん(右側)

大腸がんは部位によって発見しやすさが異なり、特に右側の大腸がんは出血や便の異常が出にくく、見逃されやすいとされています。


3. なぜ静かに進むのか?

がんが静かに進行する理由のひとつは、がん細胞が少しずつ正常な細胞に置き換わるように広がっていくためです。これにより、痛みや炎症などの異変が体に感じられにくいのです。

また、肝臓や膵臓のように神経が少ない臓器は、多少ダメージを受けても身体が異常として認識しづらく、「気のせい」で片付けられがちです。


4. 気づくサインはあるの?

完全に無症状というわけではありません。以下のような“体のサイン”が出ている場合、何らかの異常の可能性があります:

  • 最近やけに疲れやすい

  • 体重が減ってきた(食事制限なしで)

  • 食欲がない

  • 微熱が続く

  • なんとなくお腹が張る

  • 背中やみぞおちに重い感覚がある

こうした“あいまいな不調”が続く場合、「年齢のせい」「ストレスのせい」と決めつけず、一度検査を受けてみることをおすすめします。


5. 早期発見のためにできること

■ 定期検診の受診

がん検診や健康診断は、静かに進行するがんを見つける数少ない機会です。特に、40歳を過ぎたら年1回の検査を習慣にするのが理想です。

■ 家庭でのセルフチェック・郵送検査

最近では、自宅で採血して郵送する「がんリスクチェックキット」なども普及しており、忙しい人でも検査を受けやすくなっています。

■ 家族歴の確認

がんには遺伝的な要因もあるため、家族にがん患者がいる場合は定期検査の頻度を上げることが推奨されます。


6. まとめ

静かに進むがんは、まさに“気づいた時には手遅れ”というケースが少なくありません。
だからこそ、「症状がない=健康」とは限らないという認識が重要です。

忙しくても、体の声に耳を傾け、定期的にチェックすること。
それが、自分の命を守る第一歩につながります。

 

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