「元気だったあの人が、突然倒れた」
そんなニュースや身近な話を耳にしたことはありませんか?
その正体の多くが、「脳卒中(のうそっちゅう)」です。
脳卒中は日本人の死因第3位に位置し、寝たきりの主な原因とも言われています。
この記事では、脳卒中の種類・原因・症状・予防法まで、わかりやすく解説します。
■ 脳卒中とは?
脳卒中とは、脳の血管に異常が起こり、脳の働きが突然ストップする病気の総称です。
「脳の中で血が出る」「血が届かない」どちらも含まれます。
■ 主な3タイプ
1.脳出血
→ 脳の血管が破れて出血。高血圧が原因のことが多い。
2.脳梗塞
→ 血のかたまり(血栓)が脳の血管に詰まり、脳に血が届かなくなる。
3.くも膜下出血
→ 脳の動脈にできた“こぶ”(動脈瘤)が破裂し、くも膜下に出血する。突然の激しい頭痛が特徴。
■ どんな症状が出るの?
脳卒中は前ぶれなく発症することが多く、以下のような症状が出たらすぐに救急車を呼ぶ必要があります。
・片方の手足に力が入らない・しびれる
・言葉がうまく話せない、ろれつが回らない
・顔の片側が下がる(顔面麻痺)
・突然の激しい頭痛や嘔吐(特にくも膜下出血)
・意識がもうろうとする
※これらの症状は突然起こるのが特徴です。
■ なぜ起こるの?主な原因
脳卒中の主なリスク要因は以下の通りです。
・高血圧(最も大きな原因)
・喫煙
・糖尿病
・脂質異常症(コレステロール)
・心房細動(不整脈)
・肥満・運動不足・過度な飲酒・ストレス
つまり、生活習慣病と密接に関係している病気なんです。
■ どうやって予防する?
脳卒中を防ぐには、日々の生活習慣の見直しがカギになります。
✅ 血圧をコントロールする
→ 塩分控えめの食事、減量、禁煙、適度な運動
✅ 定期的に健康診断を受ける
→ 高血圧や糖尿病、心房細動を早期発見
✅ 適度な運動習慣
→ ウォーキングや軽い筋トレでも効果あり
✅ 飲酒・喫煙を控える
→ 特に喫煙はリスクが非常に高いとされています
✅ ストレス管理
→ 睡眠不足や過労も血圧上昇の原因になります
■ もし発症したら…「時間が命」
脳卒中は、一刻も早く治療を始めることが命を分けます。
「FAST(ファスト)」というチェック法を覚えておくと便利です。
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Face:顔の片側が下がっている
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Arm:腕が上がらない
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Speech:言葉がおかしい
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Time:今すぐ119番!
この3つのうち1つでも当てはまれば即病院にいってください。
■ まとめ:誰でもなる、でも防げる
脳卒中は、ある日突然やってくる恐ろしい病気です。
でも、多くのケースでは「防げる病気」でもあります。
「自分はまだ若いから大丈夫」と思っていませんか?
30代や40代でも生活習慣の乱れがあるとリスクは高まります。
今日からできることから始めて、未来の自分を守りましょう。